害虫の生態と性質

それが家に侵入して湧き出せば、甚大な被害を及ぼすシロアリ。
この害虫について、まずは生態や性質について知る必要があるだろう。
というのも、シロアリを知ることで、この害虫に対してどんな予防策や駆除技術が役立つかが分かってくるからである。

シロアリという害虫は、「アリ」という字が入っているけれどもアリの仲間ではない。では何の仲間かというと、何の仲間でもない。
地球上には「ナントカ類」とか「ナントカ科」とか、どんな種類に属している生物なのかを示すモノがあるが、シロアリにはそれがない。この害虫は、地球上にこれ一種しか存在していないという珍しい生物なのである。

ゴキブリの親戚

あえて言えば、進化の大もとをたどってゆくと、ゴキブリと親戚くらいの間柄に当たるということは分かっている。
ある生命体が一方でゴキブリへ進化し、一方でシロアリに進化していったのである。

アリの名を持ちながらゴキブリの親戚であるという、何とも人を食ったような虫だが、この害虫が実際に食うのは木である。
具体的に言えば植物を構成する主成分である「セルロース」というものを摂食し、栄養分にすることが出来る。
セルロースを食べて栄養にすることが出来るのは、地球上でシロアリだけであり、だからこそ生存競争や自然淘汰にゆうゆうと勝って現代まで生き延び、今ではすっかり木を使って家を作る私たちの宿敵となっているのである。